備忘録ぐるぐる

ミステリ好き同人女の読書感想とか備忘録

月刊コミックゼロサム五月号(三月売り号)感想

発売からちょっと間が空いちゃいましたが、創刊12周年記念号ということで、おめでとうございます。

多分私もう九年くらいゼロサム購読してるんですけど、まだ本誌は12年なんだ!?みたいな感じありますね。買い始めた時期が割合に早かったらしい。

記念号恒例の全作家の読プレサイン色紙や複製色紙全員サービスに加えて、久々にゼロサム作品に出演している声優さんのトークが入ったゼロサムトークCDもついています!私コレ今まで一度も聞いたことないんですけど!!なので感想が書けません。ごめんなさい。巧美・无・ウイリアム三人が共演するミニドラマとか入ってるらしいんで気になる方はどうぞ。

新連載

幕末Rock -howling soul- 上田信舟

さて、今月の新連載は一本。上田先生の新連載です~。

二月に発売して既に夏にアニメ化が決定している幕末ロック音ゲー・幕末Rockのコミカライズになります!

幕末Rockは発売前にちょっとツイッターで話題になってましたね。私も買おうか悩んでいたのですが、ゼロサムでコミカライズされるとのことでちょっと待ちの体制を取っていました。コミカライズが面白かったから買おうかなと。二月はやたらゲーム発売が重なってちょっと手が回りそうになかったですし。

で、コミカライズ一話を読んだわけですが。アニメまでにゲーム買おうって思いました!コミカライズ面白いよ!!

幕末モチーフの世界観ですが、ロックとか言ってる時点でフィクションなのは明白。1P目から主人公の龍馬が居候しているお店(スナック的な?)のママ・お登勢やんに「客に出したピッツァ食うんじゃねー!」とタバスコの瓶を投げられたりしているので「あ、そういう何でもアリな世界観なのねん」とすぐわかります。

龍馬はロックを志して岩崎弥太郎と京に上ってきていますが、この世界では幕府が認めた天歌(ヘブンズソング)しか認められていないそうで、それ以外の音楽を演奏していると捕まってしまうくらい。新選組は幕府お抱えのアイドルとして天歌を歌い、ついでに天歌以外の音楽を演奏しているものを取り締まったりしているようです。

要に史実で幕府側の人たちは天歌を、反幕府側の長州とか薩摩とか土佐の人たちがロックをやるってことなんですかね。

龍馬は土佐で歌っていたのをモジャモジャの先生こと吉田松陰に認められ、ギターを贈ってもらっています。それをひっさげて京でうろうろして、幕府の歌い手オーディションに参加するの推薦状を先生からもらおうと似顔絵で松陰先生を探します。

で、別件で師匠の松陰先生を捜索していたらしい高杉晋作桂小五郎が、龍馬の配っていた似顔絵とギターから松陰先生と関係があると見ていきさつを聞いてたり。

あと龍馬の音楽を気に入った美少年とか、男らしいビジュアルでファンの前だとちゃんとアイドルやっちゃう藤堂平助とか、何か眼帯で怪しい感じの井伊直弼とか、幕末の武士たちがどんどんイケメンで出て来る!

ストーリーの勢いもあるし、キャラデザも良いし、上田先生のマンガも上手いしでかなり期待できるんじゃないかなという気がします。

原作ゲームも(私の観測範囲では)評判いいですし、やっぱアニメの前にやっとこうかなみたいな。vita買ったからDLで買おうかなみたいな。そんな感じでした。

 

そんな新連載でしたが、他の掲載作品の感想は折りたたみで。読んでるものだけさくっと行きますが、普通にネタバレあるので単行本派の方はご注意を~

あまつき 高山しのぶ

巻頭カラーですがいきなりおどろおどろしい絵での牛鬼の解説が。めくるとお花見絵でほっとします。最近の高山先生の絵はちょっと水彩っぽくっていいですね。昔の厚塗りも好きでしたが。

本編は十鬼との戦いになっていますが、十鬼こわい……増殖するとかマジでないわ……。しかも散らばった身体のパーツから増殖して食い合ってデカくなったりするパターンなのでマジでこわい……。こういう系の敵って大抵は焼き尽くすパターンになると思うのですが、煤竹はどうするんですかね。来月も楽しみです。

カーニヴァル 御巫桃也

扉絵の輪女子組かわいい。

すごい鬱な展開が巻き起こっている!と思ったら喰くんの能力でしたーってパターンにいい加減慣れたいです。喰くんかっこいい!好き!(告白

まあそれはともかく、花礫は世界を汚い物だと思ってるのかなーとは思ってましたが、ああいう感じの諦めを持ってるとはあんまり思ってなかったので「そうだったんだー」って感じです。そういう花礫が、諦めずに世界に立ち向かおうとしている。いいですね。世界に立ち向かう人は萌えます。

次号は輪がバッタバッタ戦うような展開だといいな~。

魔界王子 雪広うたこ・高殿円

カミオと眷属・ジョンのお話続き。なんかアイザック久しぶりに見た気がする!かわいい!

カミオとマリアの関係は萌えるのでいい感じに落としていただきたいですが。どうでしょう。

執事M 佐倉牡丹

読み切りが記憶に新しかったので、連載が始まったときはどう続けるんだ……って思ってたこの作品ですが何だかんだで毎月面白いです。亜門が良いキャラだからかな。

礼門、紫闇の二人のすれ違い・勘違いが何だかんだでいい感じに面白いです。テロップ芸も良いぞ。

いろいろあって謎の見た目鬼畜ロン毛に連れ去られた礼門ですが、一体どんな首輪をはめられるんでしょうか……。

テル・セル 遊行寺たま

+Cが素晴らしくて多量の信者を生み出しているたま先生の新連載三話目ですが。

前作が割としょっぱなから重ためな王宮ものだったのに対して今作は学園のわちゃわちゃが続いていますね~。

髪を切って服も変えたシスター・プラージュが超かわいいです。男装女子萌えます。かわいい~~合理主義なのもいい~~~かわいい~~~~

ただのオカルトマニアかと思われたバウも、学内の迷信や噂の謎解きをしようとしている子だとわかっていいですね。今回みたいな感じでどんどん迷信や噂の謎解きをしていくことで、ニコラが探している何かに近づいていくという構図になるんでしょうか?

学園わちゃわちゃは好きですが、たま先生の地に足着いたファンタジー世界観を楽しみたいという気持ちもあるので、今後どう転ぶのか楽しみにしてます。

ストレンジ・プラス 美川べるの

まさかガチホモ強面コンビニ店長が再登場するとは……。というわけでオリジナル一番くじネタです。ミカベルの「最近流行のものに乗っかってオリジナルで何か作ろうぜ!」系のネタはどんどんダメな方向に畳みかけていく感じがめちゃくちゃ面白くて好きです。っていうかやっぱミカベル天才だよね。

CLAY・LOAD 鈴本純

クレイの兄二人の死と、ゴーレム黒鉄・白銀の誕生秘話ですけど、今月号めっちゃいいです!!

クレイを巻き込んで、クレイだけ残して死んでいく兄二人の激しい後悔とクレイへの想い、兄たちの死に絶望して、取り戻そうとするクレイの想い、その二つの強い想いに呼応して生まれた二体のゴーレム。

三つの立場の全ての想いが画面全体からビリビリ伝わってくるような、鬼気迫る一話でした。鳥肌ものだし泣けます。すごいなー。しばらくWARDもゼロサムも両方読んでるので、読み切り版もまあ全部読んでるはずなんですが、正直ここまで読ませる作家さんだと思ってなかったです。すごいなー。

絵で避ける人がいそうですが、これ面白いですよ。買ってなかった単行本買おうかなって思いました。今号はそれぐらいすごい。

楽屋裏 魔神ぐり子

百回目にして最終回!ほんとにやめるんだ!という驚きと小林氏も一迅やめんの!?という驚きが二重の最終回でした。小林氏やめんの!?こないだ一迅入ったばっかりじゃない!?って思いましたけど別にそんな最近でもないっすね。

夏にまんが甲子園ゼロサム出張編集部で小林氏が高知に来てて、別に漫画を描くわけではないけれどゼロサムオタクの私はゼロサム出張編集部の周りを無駄にうろうろして小林氏の姿を確認していました。結構頻繁に覗いていたのですが超暇そうだったので、そりゃ他社にヘッドハンティングされたら移るよな~って感じです(ひどい)

まあ面白おかしくネタにされてるので実際の所がどうかはアレですが。

しかし楽屋裏が終わるとさみしいですね……最初に穴埋めで載ったときから見てるわけなので……九年……。一時代の終わりのようなものを感じます……。

ランドリオール おがきちか

ちゃんとした服のレイ先輩カッコイイ。

それはともかく今回のエピソードの黒幕であるクエンティンと満を持しての邂逅。

きちんと判断して動けるディアが「お姫さま」って言われるのを嫌がるのはわかる気がしますね。ディアかっこいいよ。最終ページで倒れてるようですが、何だろう、熱中症とかかな。今月分までが単行本分なんでしたっけ?何にせよ次号待機。

千一夜ドロップ 五十嵐嵐

あれっ、来月最終回なんだ!?びっくりした。一巻完結か~。

もっと兄弟絡み見たかったんですが。さみしいな。

それが世界のフツーになる 高木しげよし綾奈ゆにこ

セカイ系(?)な男子高校生友情ものですが。何気に結構楽しみにしている作品だったり。

今月はルイのせいで世界が眠ったままに!今までで一番深刻な状態になりましたね。Xとの対話もあって、ルイを殺すことでこの現象は収まるのかもしれないという選択肢が出てきました。「世界がルイを狙うぞ」という不穏な入間父の発言もありまして、最終ページには謎の外人女子が。どうなるんでしょ。

拝み屋横丁顛末記 宮本福助

久々に伊堂寺だー。そう言えば転属されてましたね。忘れてた。

横丁ネタだけじゃなくて部活ネタ、テレビネタ、警察ネタといろいろ幅を広げる要素が用意されてるのは一話完結コメディとして上手いなーと思います。ミカベルもそうなんすけど。

雑感

今月は楽屋裏だけでなくてイルベックも最終回でしたが、まあそれはコーセルテルが再開するということなので置いておきまして。楽屋裏が終わって、来月千一夜ドロップが終わったらショートギャグ枠が空きますよね~。ショートギャグ作品新連載くるのかな?

幕末ロックはジョカアリ・イクサガEDが終わったところだし、コミカライズ枠だという認識でいいと思いますし。

ショートギャグ新連載なら佐伯弥四郎先生こないかな……とか……無理かな……新人さんとかかな……。もう私気持ち悪いくらいゲマインシャフト信者なので……あの……その……頼みます……。(アンケートを出しましょう)

まあそれはともかく来月は最遊記復活!すげー久々だ!!楽しみ!!!

表紙だしちゃんと漫画も載るらしいのでこれは本誌が手に入りづらいかもしれないぜ……!武者震いがするな……!

 

という感じの五月号でした。おしまい。